鬼を喰え 闇に浮かぶ肢体は、月に濡れて仄かに光る。 屈強な男にまたがった彼の人は、白い肌を薄桃色に上気させて、震えるように細い体をただ戦慄かせていた。 鬼を喰らえ 男を見下げる瞳は溶けてしまわないのが不思議なほどに潤み、 羞恥のためか、恐怖のためか、または嬌声を抑えるためか、頑なに結ばれた唇は夜目にも鮮やかに紅と映る。 鬼を食め 静寂の中に響くは淫らな水の音。 ピンと張り詰めた陰茎からは、たらりたらりと蜜が零れ、 微かな律動に合わせ、ねちょりくちゅりと粘ついた水音が生まれ出た。 鬼を侵せ 突然、柳腰に回されたは丸太のような腕。 その腕のような力強さで穿たれ、叱咤する暇もなしに上がるは艶やかな悲鳴。 ―――――ゃっ…!?…ぁ、あぁ…ぅ……さこ……んぅ……! 性急な快楽に堪え切れず、己が内を犯す男の名を呼べば、 呼応するように腹に納めた男のものが更に育つ。 殿、と一言告げてから男は、先の比にならない激しい動きで彼の人の臓腑を蹂躙し始める。 ―――――さこ…ぁ、ああぁ…ぅん…さこ、あ、あああっ!! 閉じられぬ唇が紡ぐのは、言葉にならぬ甘い喘ぎ。 過ぎた悦に堪え切れず頭を振れば、宵に染まった朱紅の髪が残像のように揺らめく。 ―――――ひ…ぃっ!?やっ…め、む……らめぇ、ぅ、ぁ、ああああっ!!! 無防備に揺れていた陰茎を握られ扱かれれば、矢も盾もたまらずに、ただただ、本能がままに、喉を震わす。 弓のようにしなったのは白い背中と頤。 男に揺すぶられ跳ねる度に、飛び散る汗が月光に煌めいた。 清かな月影、濡れた体 ―――最後に上がった嬌声は 甘い悲鳴か、恍惚の吐息か――― |
後書き
授業にて『沖縄では女性器が『鬼を食う口』として神聖視されている』という事を知り、
鬼……鬼の左近……という腐女子思考フルスロットルさせた作品です。
女体化するかどうか悩んだんですが、一個くらい女体化じゃないエロスをやってみようという事でノット女体化。
大筒くわえ込んでるから思想的にはオッケーじゃないかなーって。
(女性器が鬼を食う〜という伝承を持つ理由は、女性器事態が強いもの・怖いものという根源的イメージがあるかららしいので。
これって男性器事態も強いもの・怖いものという根源的イメージがついてるからだと思うんです)
全く持ってエロスではないのは茶瓶喫茶クオリティー。
07/10/25/up
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