この命は俺のものでも ましてや病にくれてやるものでもない この命は、ただ 佐吉 お前のものだ 大谷刑部少輔吉継 先に死ぬのは怖くない そう、鬼と呼ばれた男が怖れているのは 意地っ張りで何処までも気高い、 終の主の涙を拭えなくなる そんなありふれた、些細な事 島左近勝猛 神様、私は罪人です 小西摂津守行長 彼の人は前しか向いていなかった 石田治部少輔三成 あの人が生涯、恋い焦がれた女性は 藤の花のような女性だった 風が吹けば、花弁がはらはら散るように 憂いを常に、薄衣のようにその身に纏っていた女性 『詮なき事』 事あるごとにそう口にし、ただただ流され、その身を散らせた女性 ねぇ お市様 貴女にはすべて見えていたのですか? すべてわかっていたのですか? でも、嗚呼 それすらも今となっては ………詮なき、事……… 北政所ねね 父は西につきました 弟もそれに続きました 友は西の総大将でした ですが私は東につきました 妻が東寄りというのもありましたが 一番の理由は、『真田家安泰』のためでした 東西どちらが天下を握っても『真田家』が残るように、と ……………西が敗け、友は死に 父と弟は幽閉されました 真田家は残りましたが、 私の手からそれ以外は全て消え去りました この選択に後悔はしておりませんが 誰が為でもなく、我がままに そう生きた彼らと、私 それが時折、無性に悲しくなるのです 真田伊豆守信幸 我が主は豊臣家に殺されました 石田家家臣舞兵庫 貴方と出会った日 空は青かった 貴方と喧嘩した日 空は青かった 貴方が無器用に謝ってくれた日 空は青かった 貴方と笑いあった日々 空は抜けるように青かった 貴方が死んだ日 ――――変わらずに空は青かった―――― 真田左衛門佐幸村 |
後書き
2007年10月の拍手でおいていた物7つに以前書いたもの(幸村の詩)を加えてみましたー。
一応、三成斬首追悼なのですがどう見ても関ヶh…ゲフンガフン!!!
詩は上手くも何ともないと自覚はしてるんですが、結構好きです。小説だとネタがまっさらでも詩ならギリギリ書けたりもしますし…(をい)
真田一家(幸村だけじゃなく昌幸パパンや信幸兄さんも)がかなり好きなんですが、ネタが出ない……ので信幸兄さん書いたのは己の趣味っす。
兄さんいいよ、兄さん(お前が言わなくても兄さんは素敵だと皆知ってるよ)
07/11/17/up
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